ハウジングコーチ、ハウジングストーリーを活用した理想の家づくり

ハウジングストーリーとは

一般的に「家」や「住宅」といったときに多くの方がイメージするのは、ハウスメーカーがラインナップしている「商品としての家」ではないでしょうか。
コマーシャリズムに富んだ華やかなライフスタイルを示し、そこには自分が望む幸せな未来が描かれているかのように提示されています。
しかし、均質化、画一化された生活像をベースに考えられた空間に、個性ある人々の本当の幸せな暮らしを思い描くことは、私にはできません。
それはなぜか。
日々の暮らしの中では、実に様々な出来事が起きます。
ポジティブなこと、嬉しい出来事はより大きく感じられるように、ネガティブなこと、悲しい出来事はできる限り小さく感じられるように、
自分が、家族が、受け止めたい形へと調整しながら記憶を積み重ねていきます。
そうした大切な記憶をとどめる場こそこが家族の居場所、すなわち「家」なのです。
大切な、唯一無二の家族の記憶を時と共に紡ぐ行為、それは「ストーリー」です。
私たちは、「ストーリー」を生きている。
それを実感できる家をつくっていきたい。そう思っています。

~ストーリーから始める家づくり~

家族が「ストーリー」を紡ぐ場:「家」を創造するためには、家族それぞれが歩んできた人生の「ストーリー」を語ってもらうことから始めなければなりません。
時代と共に移り変わる流行や、予算配分から考え始めたのでは、家族の大切な記憶を刻んでいく器として、もっともふさわしい姿を思い描くことは難しいのです。

その人、その家族らしい佇まいをそなえ

その人、その家族らしい気配を漂わせ

つつましく、安心感を感じながら未来への希望を描けるとっておきの居場所

そのような家づくりのために「ストーリー」を語ることから始めることは、とても有効で大切なことだと考えています。

~ストーリーはすでに住み手の中にある~

当然のことながら、「ストーリー」は建築家が考えるものではあません。

住まい手自身に語っていただくことから家づくりは始まります。

「ストーリー」とは、住まい手の中にすでにあるものであって、建築家はそれを逃さないようにキャッチし、それにふさわしい舞台を描くように形にしていく役割なのです。

そして、これからの人生の幸福感を高められるように、住まい手がより安心できるスペースとなるようにデザインしていくのが建築家の立場であると考えています。

~ストーリーをかたちにする~

ストーリーとは、言葉で世界観を描きながら、言葉にできない魅力や感動を生み出し、伝えようとするものです。

同じように建築も、造っているのは床、壁、天井ですが、その間にできる「空間」にこそ魅力が生まれ、住まい手と共に時を刻みながら想いや感動が生まれるようにと創造する行為です。

住まい手によって語られた大切な「ストーリー」の行間を丁寧に解釈し、かたちへと結び付けていくのがデザインであり設計となります。

住まい手の「ストーリー」、「内なる言葉」と丁寧に向き合い、情感豊かな行間(=空間)を生みだすように、家づくりに臨みたいと考えています。